こんにちわ。
今回は鍛金にまつわる道具の中で「木台」について紹介します!
木台とは・・鍛金につかう当金を支える役目で使用する丸太のこと。イスになったりもする。
↑このように使います
木台については当金の時にも少し触れましたが、鍛金道具では金槌・当金と合わせて鍛金3大道具の一つかもしれません。なくてはならない道具です。
簡単に言ってしまえば当金を差すためものです。
でもそれ以外にも衝撃吸収してくれたり椅子になったりと便利品です。
当金については詳しく記事にしたものがあるのでこちらもどうぞ
鍛金で使用する木台は市販もしていますがここでもやっぱり自作します。
市販品はもちろんありますがものすごく高いです。
丸太を入手して自作する人・中古で人から譲り受ける人が殆どだと思います。
どこで丸太を入手するんだよ・・と思うでしょうが、制作を続けたいと少しでも考えてる全国の美術系大学に通っている学生のみなさま!
いまのうちに彫刻科(木彫専攻)の方から丸太を売ってもらっておいてください。
卒業してしまうと彫刻科の方は大きい材料は処分してしまうケースが多いですし、タイミングが良ければみなさん快く譲ってくれます。(あとサイズを言えばチェーンソーで切ってくれます。)
わたしはもう卒業していたので後輩に取り次いでもらい母校の彫刻科の木彫の先生(面識ない)に相談し格安で譲って頂きました。
卒業してもうだいぶたつから連絡とりづらいとか、そもそもそんなツテなどないという方は、ヤフオクとかでよく丸太が出品されているのでチェックしてみてください。(完成している木台もたまに出品されています。)
あとは木を所持していそうな業者さんとか近くにあれば相談して入手した方もいるようです。
いずれにせよ、重さとか大きさとか高さとか見て判断出来たら一番いいので実際に見に行って選ばせて貰えると良いです。(切ったりとかは木工素人ではなかなか難しいのでぴったりのサイズ感を入手できるとベスト)
木の種類は硬い木ならなんでもOKですが、ケヤキやサクラあたりが一般的です。
丸太を入手できたところで木台制作スタートです!
↑丸太5個入手できました。わたしの取り分は3個です!
入手したら、乾燥からくるひび割れを防ぐためにとりあえずすぐ木工用ボンドを塗っておきます。
丸太は水分含有量が多いので、とくに野ざらしになっていた丸太は危険です。もう乾燥しきっているような丸太であれば急がなくても良いとは思います。が、けっきょく梅雨の湿気などで再び水分を含んでしまうので早めにボンドを塗布しておくことをお勧めします。
↑木工用ボンド(速乾性)塗布していきます
塗布するのは普通の木工用ボンドで大丈夫ですが、結構量がいるのでバケツ型の大きめのボンドを購入すると良いです。ホームセンターで売っています。
とりあえず割れやすい断面を先に塗りましたが、乾いたら側面も塗っておくと良いです。
これでしばらく乾燥のため放置です。
わたしはこのままそうとう放置しました。
あとは側面にひび割れ防止のためのかすがいを打ったり、専用の割れ防止バンド(専門店で購入できます)などで劣化防止のための対策をきちんとしておくと一生使える道具になると思います!
鍛金でガンガンたたくので木台やはりかなり劣化します。(学校の木台は結構ボロボロになってるものが多い)
最初に対策しとくと吉です。
そしてこれにドリルやノミを使って穴をあければ木台の完成です!
わたしはこのとき自作した3台の木台を今もものすごく愛用しています。
一生の道具って良いですね。
また次回は違うことを紹介できればとおもいます!